低用量ピルの働きによる避妊効果と産後の服用時期

避妊薬として認知されている低用量ピルは、正しく服用することでほぼ100パーセントの確率で避妊効果を得ることができます。
ピルの仕組みは、含有されている卵胞ホルモンと黄体ホルモンの働きによって、卵胞を成熟させるホルモンの分泌を抑え、排卵を抑制し、子宮内膜を変化させて受精卵を着床しにくくすることで避妊効果を得ます。
これまで日本で使用されていたピルというのは、ホルモンの含有量が多い中・高用量ピルでしたが、これらは避妊効果は高いものの、副作用が強いというデメリットがありました。ただ現在ではホルモン量が微量な低用量ピルが一般的になり、妊娠を防いだり、生理に伴うトラブルを解消する働きもあり、また副作用も少なくなっています。

女性は出産後、プロラクチンというホルモンを分泌し、排卵を抑制しますから多くの場合生理の再開は産後半年から1年後になることが多いものですが、中には産後1~2ヶ月で生理が再開することもあります。この時期は排卵が抑制されていることがほとんどですが、出産によって子宮や卵管がきれいになった状態ですから、もし排卵があり受精卵となっていれば子宮に着床しやすく、妊娠しやすい時期ともいえます。
もし産後すぐの妊娠を望まないのであれば、避妊する必要があります。
ただ授乳している場合には、ピルの服用が禁止されていますから、断乳するまではコンドームなどによる避妊をおすすめします。
また喫煙している女性がピルを服用すると、血栓症や心筋梗塞、脳卒中などの心血管系障害のリスクが高くなるともいわれているので、十分注意する必要があります。

低用量ピルは、避妊以外にもホルモンバランスが整うことで、ニキビや肌荒れを改善したり、子宮内膜症や月経不順などにも効果的な働きをしますから、興味のある方は一度婦人科を受診してみてはいかがでしょうか。